(酒井雄哉、朝日新書)、2008年
何も言わず、ただ読んでください。
以前、「ただ自然に 比叡山・千日回峯行 酒井雄哉画賛集」を読んだことがありますが、
そのときの感動がまた、静かに訪れました。
(平成21年4月24日)
2009年04月26日
「一日一生」
「儀式は何の役に立つか」
(マイケル・S-Y・チウェ著、安田雪訳、新曜社)、2003年
本書のテーマは、「協調問題」
協調問題とは、他の人々が同じように参加する限りにおいて、
自分も集団の行動に参加したいと思うこと(P.1)をいう。
なぜ、人は協調行動をとる(とれる)のか。
それは、あるメッセージや知識が他の人も知っているということを
自分が知っているという「共通知識」のメカニズムが働くからだというのが
本書の機軸になる考え方だ。
難しい話だけでなく、
コマーシャルの効果、一望監視刑務所のデザイン、などの
わかりやすい例を示して概説してくれる。
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「俺は、中小企業のおやじ」
(鈴木修、日本経済新聞出版社)、2009年
浜松に来てすぐ、「オサムさん」という言葉を公式の会議でも耳にすることがあった。
誰のことかと思っていたが、
本書の著者であるスズキ自動車(本社:浜松)の代表取締役会長兼社長のことだとわかるには
それほど時間はかからなかった。
トヨタやホンダが近接するこの浜松に
スズキがどのように力をつけてきたのかを、
オサムさん’Sポリシーあふれる語りで教えてくれる。
自動車業界最大の危機を迎えている今の時代、
「命或るかぎりスズキを引っ張り続けるという覚悟です」(P.242)
という、78歳社長の言葉が、読者を元気にさせる。
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「人類の星の時間」
(シュテファン・ツヴァイク, 片山敏彦訳)みすずライブラリー 1996年(1961年発刊の全集の再版)
太平洋の発見(1513年)、ラ・マルセイエーズの作曲(1792年)、黄金郷の発見(1848年)、
ウォーターローの戦いにおけるグルシーの決断(1815年)など、今に至る人類の歴史において
多大な影響を及ぼした12の「星の時間」が描かれている。
星の時間とは、
「時間を超えてつづく決定が、或る一定の日附の中に、或るひとときの中に、
しばしばただ一分間の中に圧縮されるそんな劇的な緊密の時間、
運命を孕むそんな時間は、個人の一生の中でも歴史の径路の中でも稀にしかない」
(P.2)
と表現されている。
ツヴァイクは、1942年に没しているのだが、
彼のとらえた星の時間が、半世紀以上経ってもなお新鮮なのに驚かされる。