やらまい勝っちゃん

聖隷浜松病院副院長兼総看護部長 勝原裕美子のブログ

2008年07月06日

「生体リズムと健康」

若村智子編 (丸善株式会社)2008年

私の友人、京都大学准教授の若村さんの本。
兵庫県立大学で同僚だったとき、
よく彼女から睡眠と看護師の3交代の関係性について話を聞いたものだ。

ただ年齢が少し上だったからとういだけでなく、
私はまったく三交代に向いていない体だった。
深夜明けなど、ふわふわ絨毯の上を歩いているようで、
足はもつれ、思考は停止寸前で、車の運転は非常に危険な状態だった。
だからといって、明るいうちは寝付けないので、
深夜明けからまったく体が回復した気がしないまま
次の勤務についていた。
しんどかった。

そんな経験があったので
「私は夜勤できないので、臨床看護師には向いていないんだ」と
思い込んでいた。

でも、若村さんから
「もともと、早寝早起きがきちんとしつけられて育った人は、
夜起きていられないような生体リズムになっているのだ」
ということを聞かされ、
私が看護師に向いていないのではなく、
私の体が決められたシフトワークに向いていなかっただけなんだとわかった。
こんな私にも工夫すれば、組めるシフトがあるようだ。

そんな面白い話をたくさん聴いていたのだが、
京都大学に移った若村さんは、その手の話を医学部だけでなく
全学部向けの教養講座でしたらしい。
それが、むちゃくちゃ受けて、
「京大人気講義シリーズ」として出版されることになったようだ。

若村ファンとして、
こんなに嬉しいことはない。
実におもしろい内容で、一気に読み上げた。  (平成20年7月6日)

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by admin|2008年07月06日 22:18|コメント (2) トラックバック (0)

「おとうと」

幸田文(新潮社)昭和43年 (オリジナルは、昭和32年中央公論社)

私にも、やんちゃな(といっても、もう子ども2人を持つ立派な大人だが)弟がいるので、
つい手にとってみた。
作家である父と継母との4人家族。
3つ違いの弟を、小さいときから面倒見続ける「姉」が中心に物語が構成される。

読み終わってからわかったが、これは、幸田文のほぼ自伝に近いものだそうだ。
幸田露伴を父にもつ文には弟がいたが、19歳で急逝している。
実の母親を7歳で失い、8歳で父親が再婚しているので、まさに、自叙伝だ。

弟はやんちゃだが、姉がいるから安定しているように思える。
その弟が結核にかかる。そのとき、看病につくのが「一等看護婦」(p.171)と表現されている。
インターネットで調べると、どうも婦長級の看護師を、当時はそう呼んでいたらしい。

最期の場面では、物語として気持ちが揺さぶられるだけでなく、家族をケアする看護師の職業人としての描写が、思いがけずきちんと「看護」を伝えていることに感動したのだった。 (平成20年7月6日)

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by admin|2008年07月06日 21:52|コメント (0) トラックバック (0)

「浮世の画家」

カズオ・イシグロ著(飛田茂雄訳、早川書房)、2006年

「日の名残り」があんまりにもよかったので
続けて読んだ本。

日本の文化や日本人の情緒の描写が豊かで、
翻訳とは思えず、まるで日本人の作家の小説を読んでいるようだった。

(平成20年6月28日)

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by admin|2008年07月06日 21:49|コメント (0) トラックバック (0)

「最前線のリーダーシップ」

ロナルド・A・ハイフェッツ、マーティ・リンスキー著(竹中平蔵監訳、ファーストプレス)、2007年

最近、やたらとリーダーシップの本を読みたくなる。
今の立場がそうさせているのは間違いない。
読み方が、以前とは異なっていることをはっきり自覚している。

読み進めることで、
自分の足らなさ、未熟さを本書で確認すると共に、
気づいていなかった大事なことをたくさん気づかせてくれた。

ハイフェッツの本は何冊か読んでいるが、
マーティとの共著によって、
リーダーシップに対する洞察の深さがより冴えていると感じた。

線をひいた箇所があまりにもたくさんあるので、
内容の紹介は割愛。

(平成20年6月22日)

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by admin|2008年07月06日 21:41|コメント (0) トラックバック (0)