やらまい勝っちゃん

聖隷浜松病院副院長兼総看護部長 勝原裕美子のブログ

2008年06月

無念の2450m

しょーがないです。
自然の天候には勝てません。

標高「雨雲より上」まで行き、
昨夕は、左の写真のように、富士山の頂はきれいに見えていました。

しかし、夜から雨が降り続き、朝にはどしゃぶり。
それでも、せっかく来たのだからと、高級雨具に身を包み、
行ける所まで行こうと歩き始めました。

しかし、雨脚が強くなり、突風が吹きつけるため
30分ほど歩いて、2450mあたりで断念。
無理せず降りてきました。
右の写真は、なんとか笑顔を保っていますが、強風の中です。

 →→→ 

それでも、念願の富士山に足を踏み入れたし、
山小屋宿泊初体験もしたし、
帰りに立ち寄った風呂屋さんでは、日ごろの疲れをすっかり癒すことができたし、
これはこれでよい体験でした。

だけど、やっぱりいつか富士山登頂を果たしたいと思います。




 

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by admin|2008年06月29日 23:53|コメント (4) トラックバック (0)

出発10分前

なんとか、今のところ浜松の天気は曇り。
富士山周辺、山頂はどうかしらん。

ぞくぞくと集合場に皆が集まってくるのがみえます。
みな、明るい顔です。
その顔が明日の解散まで続きますように。

それでは、行ってきます。

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by admin|2008年06月28日 11:52|コメント (0) トラックバック (0)

雨かあ・・・

半年ほど前から企画していた富士山登山。
とうとう明日のお昼出発です。

富士山は
その姿を拝むのがいいとわかっていても、
死ぬまでに一度は登ってみたいと思っていました。

しかし、どうやらかなり天候は悪そうです。
雨のきらいな私ですが、
富士山のためなら、えーんやこら。

ぐずぐずと準備が進みませんが、なんとか必要グッズを取り揃えました。
このブログで、すばらしい景色をご紹介できればいいなあと思っています。

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by admin|2008年06月27日 23:47|コメント (0) トラックバック (0)

今週は群馬

採用活動が始まり、約1ヶ月。
今夕、群馬県に到着。

なぜ、静岡から群馬まで?
と思われるかもしれないが、
今年、当院には群馬県からも新卒の看護師が来てくれている。
実は、当院の看護師の出身都道府県数は35にのぼるのです。

そう、
私は本気で、世界規模で、聖隷浜松病院めざして看護師・助産師・保健師に来てほしいと思っています。

さて、群馬県まで来たのだから、
本当は、大好きな温泉に足を伸ばしたいところですが、
そうもいかず。
ビジネスホテルの浴槽に、「有馬温泉」の香りを入れて温泉することにします。

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by admin|2008年06月26日 21:16|コメント (2) トラックバック (0)

泣きそうに・・・

ターミナル期にある患者様のご家族をまじえてのカンファレンスに参加した。

残りの日々を、患者様もご家族も納得して過ごすことができるように、
病状を確認し、思いの丈をうかがっていく。
患者・家族と医療者が「共にいる」ことが、びしびしと心に響く。

「自分のおうちだと思って、病室を使ってください。」
「痛みがあまり出ないのは、ご家族の愛情に包まれているからだと思います。」
「今、○○さんはとても幸せな時を過ごされているんだと思います。」

そんな看護師たちの言葉に
家族が多くを語り出す。

医師も
「今のご家族のご意向が、この後変わってもかまいません。いつでも伝えてください」
とやさしく話す。

やりとりをみていて、何度も涙が出そうになり、
あえてモニターの方に目をやったり、PHSに目をおとしてみたりと大変だった。

昨日、NHKの番組「プロフェッショナル」で、
がん看護専門看護師がとりあげられたばかり。
放映された番組の内容、すばらしかったけど、
うちの看護もすごいんだぞー。
そう思ったのでした。

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by admin|2008年06月25日 21:20|コメント (1) トラックバック (0)

ワーク・ライフ・バランス論議

看護部の今年度の目標の一つが、「看護業務と勤務体制の見直し」。
業務整理による業務の効率化と、ワークライバランスの最適化をめざし、
働きやすさの追求を行うためだ。

今日は、課長・係長検討会があり、
この目標についての現時点での取り組みが7人の課長より報告された。

看護課長たちの各職場での取り組みや、
「働きやすさ」に向けてのこれからの計画を聞いていると、
本当に、スタッフ達のことを思い、
看護師としてのキャリアを大切にすることを支援しようとする姿勢が、
いっぱいいっぱい感じられた。

特に、
「時短やフレックスタイムや増員やといったことはありがたいし大事だ。
でも、看護師一人一人が、
自分はどういう看護をしていたいのか、
自分が何にやりがいを求めているのか、
自分の人生の中で看護がどう位置づいているのか、
といった個人にとっての充実度や主体性が根本的に大事であるということを
忘れてはいけない」
といった意見が相次いだのには、感動した。

それから、どの報告にも、
「管理者である自分たちのWLBを振り返ると、
決してバランスがいいと思えない。
自分のこともちゃんと考えていきたい」
という抱負が述べられた。

それを聞きながら、
「そうだ、そうだ。私もだ。
今日こそ、早く帰ろう!」
と思ったが、結局、またこの時間・・・となってしまっている。
はんせい。

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by admin|2008年06月24日 21:05|コメント (2) トラックバック (0)

今年のヘルパー研修

今年度の看護部ヘルパー研修は、心肺蘇生法(BLS/AED) 。

東京都内での悲惨な事件や、地震などの自然災害などによって
死傷者が相次ぐニュースが絶えない。
そんな世相もあってか、
ヘルパーさん達の研修に取り組む姿勢からは、
緊張感と必死さが伝わってきた。

    

交替で実技を行う。
一人が終わるごとに、インストラクター役の看護課長たちが、

「とてもいいですね。特に目線がいいから、しっかり手に力が入っていますね」
「指はくまなくてもいいけど、押すうちにずれてくるようなら、くんだ方がいいでしょうね」

とフィードバックする。
それを一緒に聞いている人たちもメモをとったり、うなづいたりして、
しっかり自分のものにしている。
短い時間だったが、非常に充実していると感じた時間だった。





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by admin|2008年06月23日 21:53|コメント (0) トラックバック (0)

居酒屋にも禁煙席ほしいなあ

週末は、博多でした。
片道5時間。
せっかくだから、なにかおいしいものでも・・・と思い、
博多在住の友人にお店を紹介してもらいました。

一人でぷらーっと行っても満足できる店だときいていましたが、
本当に、お店の人たちはみな親切で、
料理(特に、「ごまさば」と「手羽先の明太子はさみ揚げ」)はとてもとても美味。
あー幸せ。ああ、本当に幸せと、つぶやきたくなります。
食事で疲れが癒えるとはこのことか・・・と
幸せ状態が最高レベルに達しようとしていたちょうどその頃、
私の隣に4人のお客様。
みんな喫煙者でした。

座るなり、気持ちよさそうにプーカプカ。
そのプーカプカが、目の前に漂ってきます。
あーあ。
新たな注文はする気にならず、仕上げのご飯はパス。
おいしかった食事には感謝しつつ、店を後にしたのでした。

「もったいないなあ」というのが、正直な感想。

レストランでは分煙・禁煙が進んでいますが、
このお店に限らず、居酒屋では分煙・禁煙のコンセプトが不十分に思います。
せめて分煙を!!
なんとか、この難問に挑戦する迫力を、
全国の食事を提供するところでは持ってほしいものです。

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by admin|2008年06月22日 22:22|コメント (4) トラックバック (0)

やっぱり、ひばりさんは最高!

TVの美空ひばりさんの特集をちらちら観ながら、
とうとう、アジサイの挿し木をしました。
ちゃんと根付くかなあ。

ひばりさんの声は、宝の声。
響いて、残って、新鮮で。
熱くて、震えて、太くて、細い。
すごい人だなあ。

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by admin|2008年06月20日 22:41|コメント (0) トラックバック (0)

ああ、看護管理学

某大学に、採用活動に出向いた。

採用活動をすることだけが目的ではなく、
懇意にしている教員から、
学生に向けて長期的には自分の生き方そののものを、
短期的には就職にあたって考える視点をもてるような
キャリアの講義をしてほしいと頼まれていた。

たった30分ばかりだったが、
たいそう熱心に聴いてくれた。

看護管理という学問領域は、
ほとんど体系的に教えられることがない。
病院の師長さんや部長さんがすることだけを看護管理ととらえるのは
あまりにも狭義だ。

後からの学生さんたちのポジティブな感想を聞きながら、
看護管理学の豊かさをもっと伝えていきたいと思ったしだいである。

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by admin|2008年06月20日 00:08|コメント (0) トラックバック (0)

「日の名残り」

カズオ・イシグロ (土屋政雄訳、早川書房) 2001年

「ダイヤモンド・ハーバード・ビジネス」の6月号に、
「文学を読んでビジネスに生かす」という記事が載っていた。

そこに、
ハーバードビジネススクールで道徳・倫理の勉強をするときに用いている小説が
いくつか紹介されていた。

ずっとその手の研究をしてきたので、
載っている本は全部アマゾンで購入した。
本書はその一つ。

なるほど、ブッカー賞をとったというだけあって、読み応えがある。

非常に優れた執事の回想記という体裁をとっているが、
サーバントリーダーシップにも通じる話だし、
たしかに、モラル・リーダーとは何かを考えさせられるくだりが多々みられる。
執事が重要な会議を円滑に進めるために人々を動かすやり方などは、
まさに組織行動論そのものだ。
もちろん、純粋に小説として読んでも非常におもしろい。
(平成20年6月13日)

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by admin|2008年06月17日 20:37|コメント (0) トラックバック (0)

癒しのアジサイ

浜松に来て、たぶん3度目の風邪をひいた。
ちょいと免疫力が低下しているのかなあ。
病院内では、マスクウーマン状態。
でも、頭は冴えています。

私はアジサイが好きで、今年こそ挿し木をしようと思い、
「アジサイほしい」と騒ぎまわっていたら、
どこで聞きつけてくださったのか、
前看護部長が、ご自宅のお庭からたーくさんのアジサイを持ってきてくださいました。
 この写真は、その一部です。

鑑賞が終わる頃、挿し木をしたらいいそうで、
近々、土と植木鉢を買いに行こうと思います。

医療機関に勤めていながら、薬はなるべく飲まないタイプ。
こういう美しいものをながめていると、なぜか咳が止まります。
本当にきれいです。

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by admin|2008年06月16日 21:33|コメント (3) トラックバック (0)

日本看護倫理学会設立

えっつ?今までなかったっけ?

あるようで、実はこれまでなかった学会、
日本看護倫理学会が本日設立された。

有志が集まり、学会が必要だと一致団結してから
半年で設立された本学会。
準備期間も宣伝期間も短かったが、
第一回日本看護倫理学会「看護倫理のタペストリー」には、450名以上が参集してくださった。

 会場の兵庫県看護協会ハーモニーホールは満員

発起人の一人として、
設立趣意書を読み上げ、学会名の承認を得る役をおおせつかった。
学会の歴史を最初に刻む時を、多くの有志と共に分かち合えた瞬間だった。

午後からのシンポジウムでは、
多方面から看護倫理について検討する必要性があらためて浮き彫りになった。

学術活動推進委員会担当理事として、
皆さんの力を借りながら、学会を盛り上げていきたいと思う。

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by admin|2008年06月15日 23:46|コメント (0) トラックバック (1)

病院ランキング静岡県でトップ

出張先の神戸駅で、なにげに立ち寄った売店で
「週刊ダイヤモンド」の特大号を発見
病院格付けと書いてある。

全国エリア別調査では、静岡県で当院が「トップ!」
ということで、
今日の就職説明会でも披露させていただきました。

全国トップになるには、まだまだ努力する余地がありますが、
職員が一生懸命取り組んでいることが、
こうして外部評価を受けるというのは嬉しいことです。
本当に。

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by admin|2008年06月14日 17:23|コメント (1) トラックバック (0)

日本の美しさに畏敬

松山での仕事を終え、飛行機に乗った。
羽田や伊丹上空の風景は見慣れているが、
松山から名古屋までの機内から見える景色の美しさには目を奪われた。

離陸してすぐに瀬戸内海の島々が、
夕日の中で、とても幻想的で厳かに浮かび上がっていた。
紀伊山地は雄雄しく、支流が重なって川から海につながる様子がよく見えた。
雲は扇型に広がり、不思議な模様を連ねていた。


「白い部分が瀬戸内海。複数の横長の黒っぽいのが島々。目を奪われた神秘的な風景でした。」

先日、アメリカでは私の大好きなサンフランシスコ上空で
ベイブリッジの美しさに目を奪われたが、
今日見た日本の国の美しさは、格別だった。
機内からずっと景色を眺めていることなどまずないが、
本当にずっと、ずーっと眺めていても、その美しさに圧倒され続けた60分だった。

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by admin|2008年06月13日 23:18|コメント (2) トラックバック (0)

神戸で浜松っ子みーつけた

昨日と今日は、採用活動で神戸の学校にあいさつまわりです。
昨年の3月までは、私も大学で就職担当をしていたので、
応対してくださる方の気持ちがよくわかるんですよねえ。
つい、「ご苦労様です」と言ってしまいます。

さて、某大学で、たまたま廊下で出会った学生さんが
浜松出身だと知りました。
まだ2回生とのことですが、ぜひに・・・と名刺をもらってもらいました。

現在、当院の看護部には35都道府県からの看護師が集まっています。
他県からの就職は決して珍しくないのですが、
当院のよさを全国に、世界で知ってもらうためには
もっとバラエティがあっていいと思っています。

「この指とーまれ」と言うと
世界中から、わさーっと人が集まってもらえるようになるために、
頭と足をフル活用してがんばります!

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by admin|2008年06月12日 22:18|コメント (0) トラックバック (0)

取材に緊張の面持ちの新人ナース

医学書院の「看護管理」の取材があった。
「看護部長から新人ナースへ、新人ナースから看護部長へ」というコーナーだ。

2人の新人は、緊張した様子で定刻の10分前に看護部長室にやってくる。
あまり多くを知らせていなかったので、
登場したカメラマンにびっくりした様子。

最初はぎこちなさもあったが、
看護師になってみて感じていることや、どんな看護師になりたいのかといった
抱負や展望を語る頃になると、
目が輝いてきて、自分の言葉でしっかり語っていた。

取材にきた編集者に、
「まるで事前に準備していたようなしっかりした受け答えですね」と言われ、
とても嬉しくなる。

職場での撮影にも付き添ったが、
職場で受け入れられている様子や、一つずつ手技や業務を覚えていっている様子がよくわかった。

「大変だけど、イヤだとは思わない。」
「看護師であることに誇りをもって働き続けていきたい」

今日は格別忙しい日だったが、
そんな二人の言葉に、とても癒されたひとときでした。

この続きの二人の様子は、是非8月号をご覧ください。



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by admin|2008年06月10日 21:07|コメント (0) トラックバック (0)

「医療・看護事故の真実と教訓」

隈本邦彦 (ライフサポート社, 2008)

以下は、看護実践の科学(7月号)に掲載予定の書評原稿です。

出版社の了解を得て、ブログに掲載します。

事故」という文字を見るとつい身構えてしまうのだが、本書は率直に言って非常に読みやすく、しかも考える視点をたくさん与えてくれると感じた。読みやすいと感じた点は3つほどある。

まず、扱っている事例の種類が豊富だ。よく知られた事例から、あまり知られていないが知っておくべき事例まで盛りだくさんに掲載されている。裁判を傍聴したり、著者自らがインタビューに行ったりして取材され、再構成され事例が、コンパクトに時系列で表現されている。何が起きたのか、なぜ起きたのか。複雑な事象が、著者の手にかかると要点をついて伝わってくる。

次に、それらの事例についての解説にぶれがない。著者が冒頭で引用した論語の一節「過ちて改めざる、これを過ちという」(過ちを犯したこと自体よりもそれを反省しないで同じ過ちを犯すことが悪い)と、「過ちては即ち改まるに憚ることなかれ」(過ちを犯してしまったら、改めることに躊躇してはいけない)とにこめる思いが、本書の最初から最後まで貫かれている。

失敗や過ちを犯した個人を攻撃するのではなく、現象を引き起こした仕組みや背景を変えなければいけない。そして、私たちは失敗から学ばなければならない。こういったフレーズはよく耳にするのだが、ぶれることのない著者の姿勢からそれらが確かなものとして伝わってくる。本来、一つしかないはずの事実だが、何に注目するかによってその解釈も表現も異なってしまう。どのような切り口で物事をみるかが読み手を左右する。だから、大事だと思った視点を貫き通すことには信念が要る。本書では、そういうことを知り尽くした著者のジャーナリストとしての役割を果たさんとする意気込みが強く感じられるのだ。

最後に、随所に看護への愛情が感じられることを強調しておきたい。事故の被害に遭った患者や残された家族は、厳しい現実に向き合わなければならない。そのことへの配慮を十分に行いつつ、文章のトーンが、看護の仕事のへの深い思いやりに満ちている。

たとえば、カルテ改ざん等に対して看護師が勇気を持ってNOというために、「患者だけでなく看護師を守るためにも、そんな法律が必要だと思います」(P.72)という提案。自分の非を素直に認めた看護師に対し、「だから僕は反省している看護師は訴えませんでした」(P.26)という被害者家族の発言の引用。看護師が医師へ注意を促したのに誤投薬が起きた事故に対し、「さらには看護師からの疑問に耳を傾けようとしない医師には、どんな目立つ注意書きをしても、結局は無力でした」(P.177-178)という看護師の臨床能力を評価する記述。そういった箇所が随所に見られる。

看護師は国家資格を持つ専門職。自らの判断や行為に責任を持たねばならない。しかし、体制や歴史的背景から、本来負うべき責任以外のものを背負わなくてはならなかったり、看護師だけが責任を追ったりといった現実に対する注意が喚起されているのだ。医療者が、事故事例から何を学ぶべきかをまっすぐに突きつける良書だ。

(平成20521日)
 






 


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by admin|2008年06月09日 19:44|コメント (2) トラックバック (0)

マッサージ器欲しい

ミネアポリスで朝を迎えてから、
飛行機で1時間ほどと、成田から浜松の間で1時間ほどまどろんだだけ。
30時間以上寝ていなかったのに、
昨夜はいつものように1時に寝て、朝は6時過ぎから目覚めて、しゃきーん状態。
今の時間まで、まったく眠たくない。
このしわ寄せが、どこかで来るんじゃないかと心配です。

ところで、眠気はないものの、
普段からの肩こりに輪をかけて肩が重く、足のむくみがひどい状態。
2日間座りっぱなしのワークショップや長時間のフライトのためでしょう。

フィットネスに行って少し運動した後、マッサージ器を利用。
気持ちよすぎて、極上気分。
毎日、運動すればいいのでしょうが、とてもそんな時間はとれそうもありません。
うーーん。
マッサージ器が家にも欲しい!
それにしても、日本の電動マッサージ器は、すごい発明だと思います。
世の多くの人をストレスや疲労から救っていると思うのです。
あーーマッサージ器欲しい!

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by admin|2008年06月08日 20:47|コメント (0) トラックバック (0)

スタンダード

アメリカ7泊の研修から無事帰国。
いささか疲れましたが、おかげさまで充実した8日間でした。

ミネアポリスから成田への便は満席。
成田からアジア諸国へ乗り継ぎする乗客たちが大半を占めているようでした。

さて、成田に着いてトイレを使うと、座る位置がかなり低いことに気づきました。
というより、アメリカのトイレの座の位置が高かっただけなのですが、
1週間もそれに慣れていると、妙にその差を感じるものです。
どうでもいいこととといえばそれまでですが、
日常生活必需品のスタンダードが異なるというのは、不思議なことです。

特に、アメリカ国内にはさまざまな人種がいます。
異なる意見、異なる文化、異なる体型の人々が、
ひとつの国の国民と呼ばれ、アメリカンスタンダードの中で生きています。
諸々の日常生活、どうやってスタンダードを決めたのだろうと考えてしましました。


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by admin|2008年06月07日 23:21|コメント (0) トラックバック (0)

マグネット・ワークショップ2日目

はりきっていきましょう!とばかりに、
本日は、一番前のど真ん中、かぶりつきの席でワークショップに参加。

午前中は、マグネット取得をめざして組織を動かすために
どのようなガバナンスを行えばよいのか、
そのためのモデルイメージがいくつか紹介されました。
また、エビデンスに基づいた実践の大切さも講義されました。

ランチタイムは、1時間しかないにもかかわらず、
会場になっているChildren's hospital and clinic of Minnesotaのツアーが開催されました。
矢野さんは、外科系病棟、私はinfant care unit (乳児ケア病棟)のツアーを希望。

infant care unitは、26床。患者対看護師の配置が2対1で、看護師は110人いるとのこと。
そのほかに、秘書やボランティアがいるので、日本では考えられない人数のスタッフが
乳児のケアにあたっているのは、羨ましいを通り越して理想郷を見るよう。

個室から4床部屋まですべてみせてもらいました。
4床部屋には、プライマリー看護を行うための看護師専用の机と椅子、
それにコンピュータが2つずつ置かれています。
なんと豊かなことでしょう。

2人のプライマリー患者をケアできる体制が、きっちり整えられています。
これを本当のプライマリーナーシングといいます。
素晴らしい!
どの部屋のナースもみんな、笑顔で迎えてくれたのもなんだか嬉しい。

 「このTシャツは、マグネットチャンピオンが着るため作れたものです」

午後からも講義が続いた後、
最後のセッションでは、
ワークショップ参加者が「すばらしいと思う看護の物語を紹介する」というエクササイズが行われました。

私は、当院の緩和ケアの専門ナースが、緩和ケアチームを結成するにあたり、
いかに医師や病棟看護師を巻き込んでいったのかという話をしました。

私自身は普段ベッドサイドにいないが、いろんなナースが私に臨床物語を披露してくれます。
それが、私の中にいっぱいたまっていて、何か話せと言われてすぐに思いついたのが
このストーリーだったのです。
聞いていたみんなが、「いいストーリーだ」と言ってくれまし。
海を越えても、いい看護はいい看護なんだ、やっぱりそうなんだと嬉しく思ったしだいです。

とにかくワークショップが終わりました。
一言(二言)で感想をいうと、
「必ずや、聖隷浜松病院はマグネット施設認定を取れます」
「取得の過程で、聖隷浜松病院の看護の質は格段に向上します」

申請後、ドキュメンテーション(記録物)の不備で落ちる率が40%
2回目の申請で落ちる率が13%。
その後、訪問審査で落ちる率が30%程度ということです。
結構シビアな数字なのですが、基礎がしっかりできている当院ならチャレンジに値します。

しかし、今回の研修の成果をちゃんと整理し、フィードバックを受けながら、
アメリカのシステムに乗っかるのが本当に the only best wayなのかどうか、見極めたいと思います。

さて、ワークシップも終わり、
私の大好きなアメリカンハンバーガーを食べに行きました。
とにかく、ファーストフードではないアメリカの庶民のハンバーガーが
私は大好きなのです。
お皿からあふれんばかりのフライドポテトに分厚いハンバーガー。
うふ。幸せ。
 「これ、これ、嬉しそうでしょ。アメリカのハンバーガーです」
かぶりつくには大きすぎるので、
ナイフを使って半分に切り、そしておもむろにかぶりつきます。
その様子は、ご想像にお任せします。

お土産はないけど、土産話はたくさんできた研修でした。
それでは、おやすみなさい。
(現地時間 6月6日 0時4分)







 



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by admin|2008年06月06日 13:24|コメント (0) トラックバック (0)

マグネット・ワークショップ1日目

宿泊先のホテルから、会場のこども病院(Children's hospital and clinic of Minnesota)まで
スカイウォークとトンネルとを使って歩くこと15分弱。
いよいよワークショップが始まった。

「病院入り口」  「病院タワー下」

子ども病院らしいインテリアや標識が楽しい。
                  
 「自由に使えるコンピューター」              「エレベーター横のフロアー案内板」

ワークショップには、150人くらいが参加していた。
ほとんどがスタッフナース。CNOや看護部長は私だけのようでびっくり。

フィラデルフィアから来たという隣席のナースに聞いたら、
「うちの病院ではマグネットを申請することはもう決まっているので、中心になって進めるスタッフナースたちが交代でワークショップにきているのよ」
と言っていた。

 「ワークショップ開始直前の様子」

前半は、マグネット認定を取得するために最低知っておくべきことが整理して話された。
事前に文献等は読んでいたが、具体例を聞きながらの解説はわかりやすかった。

後半は、Children's hospital and clinic of Minnesotaがマグネット施設認定を取ったときに、
それぞれの職場で中心となってプロジェクトを進めた「マグネットチャンピオン」たちによるシンポジウムが
行われた。

シンポジウムでは、チャンピオンたちが他のスタッフナースに「マグネット」を理解してもらうために行ったさまざまな工夫をはじめとして、どのような活動を展開したのかが話された。

私は、「チャンピオンになると仕事が増えると思うが、チャンピオンには自ら手を挙げてなったのか、
それとも誰かに推薦されたのか」という質問をした。
ノミネートされた人もいれば、自分から手を挙げたという人もいたが、
条件は、他のスタッフをモチベートできる能力のある人だときいて、
それはそうだなと納得。

この病院は、他にも名だたる賞をたくさん受けており、その優秀さがあちらこちらで見られた。
素地ができているからであろうか、他の施設多くは取得に5年以上かかっているのに、
この病院は4年で取ったという。

        
「マグネット施設認定」 他、「安全と質管理のトップ病院」「USニュースによる米国トップの子ども病院」等

スタンフォード大学メディカルセンターに行ったときにも感じたことだが、
マグネットを取得した施設の人たちは、誇りと自信に満ちている。
それだけでもすごいことだ。

主催するANCC(American Nurses Credentialing Center)の人たちが、
日本から来たことを珍しがって声をかけてくれた。
参加の目的、懸念していること、取得の可能性などについて話すことはでき、
簡単な答えを得ることはできたが、詳細まで聞くことはできなかった。
別の人を紹介するから、メールしてみろという。
せっかっく、ミネアポリスまで来たのだから、吸収できるだけ吸収して、
あとは、とっかかりを作ってぶつかっていくのが、American Way。
結局、それが一番近道のようだ。

 

    
 

 

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by admin|2008年06月05日 13:26|コメント (0) トラックバック (0)

ミネアポリス到着

6月3日(火)

本日は移動日。
国内移動とはいえ、時差が2時間あるところへの移動なのでたいへんだ。
昨夜は睡眠時間が少なかったので、飛行機の中で熟睡 zzz・・・

ホテルに着いてすぐにメールをチェック。
昨日訪問したスタンフォード・メディカルセンターでお世話になったKathyから、
もうすでにマグネット評価項目14個のうち、3個のドキュメンテーションの見本が届いていた。

昨日のブログにも書いたように、
マグネット取得申請にあたり、ドキュメンテーションがきわめて重要である。

ドキュメンテーションの中で看護と看護を支える組織の有能さを示していくわけだが、
組織全体が何をどう進めてきたのか、その評価をどのように行っているのか、評価内容は全国水準においてどれくらいなのかということが、わかりやすくデータと逸話を交えて示されていなければならない。

ベッドサイドの看護がきちんと言葉を持つことを支え、鼓舞し、集めた情報を見えるようにまとめて記載していくプロジェクトリーダーや管理者の役割は途方も無く大きい。

実は、Kathyに、彼女がとりまとめたドキュメンテーション一式(昨日のブログの写真載せたものです)をくれないかとお願いしたのだが、やんわり断られた。
そのかわり、どれか一部だけだったら送ってあげるよといわれたので、
それでも感謝してスタンフォードを後にしてきたのだが、
約束の資料をその日のうちに送ってきてくれるとは、仕事が早い!
感謝いっぱい。

もうひとつ、カリフォルニア州における看護のベンチマーク・データベースを作成・評価してきた
Dr.DonaldsonをKathyが紹介してくれたのだが、そのドナルドソン博士からもメールがきていた。
「こういうことに本気でがんばろうとしている人を応援したいから、資料をいくつか送ります」と書いてある。
たくさんの添付がついているメールだった。

添付ファイルをながめながら、
「本当にたくさんやることがあるね」と、ミネアポリスのホテルで矢野さんと確認。

そうこうしているうちに8時をまわり、食事をしようと町にでる。
ミネアポリスの中心部は、スカイウォークと呼ばれる通路でビルとビルがつながっている。
 ちょっと暗くてわかりづらいですが、スカイウォークです。

遅くなってきたせいか、あまりレストランは開いていない。
焼き飯と餃子がいいんだけど・・・とつぶやきながら探したがチャイニーズは見当たらない。
着いたばかりで地理もよくわからないので、とにかく飛び込んだ店がステーキハウス。

オニオンスープ、リブロインステーキ(スモールサイズ)、アスパラの付け合せ。
頼んだのはこの3品だけだったが、量が多い。
二人でシェアしてちょうど。

お肉は実においしい代物だった。
外側がパリッと焼けていて、中はジューシー。
遅い時間の食事だったがおいしくいただいた。
このmorton's the steakhouse というのは、実は世界中で展開されている有名な店だったらしい。
そういえば、私には誰だかわからないが、有名人らい人たちの写真がたくさん掲げてあった。

さて、明日から2日間、朝8時から5時まで、しっかりワークショップが始まります。
脳みそ全面吸収可能状態にして参加してきます!

おやすみなさい
(現地時間 PM11:50)

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by admin|2008年06月04日 13:00|コメント (0) トラックバック (0)

マグネット認定施設訪問

現地時間6月2日(月)

10時 UCSF(カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校)メディカルセンターにて
Sheila Antrum ( CNO =Chief Nursing Officer)
Joday Mechanic(実践特別プロジェクト担当部長)
の2人に会う。

UCSFメディカルセンターは、マグネット施設認定を取得するために
申請手続きの真っ最中。
いかに看護を見せるかということに、力を入れているとのこと。
がんばっている姿に、エールを送りたくなる。
                   
UCSFの看護学部ナイチンゲール像の横の矢野さん。  Jodyと今後の互いの健闘を誓って記念撮影。

午後からは、タクシーを飛ばし、スタンフォード・メディカルセンターへ。
この病院は昨年マグネット施設認定を取得。
入り口を入るなり、マグネット取得病院であることが
ポスター等で大々的に宣伝されていた。

       
病院の入り口                     マグネット認定の証が掲示されている。かっこいい!
             
入り口を入るとすぐに、数種類の布製の「マグネット取得」を知らせる宣伝lポスターが目に付く。

Cindy Day (副院長兼CNO)
Jim Stotts (実践と教育担当部長)
Kathy Hickman (実践と教育担当副部長) の3人とミーティング。

すでに、マグネットを取得したことによるプライドがあふれているという印象が大きかった。
いろいろ話し合ったが、一番印象的だったのは、
申請準備までに4年かかるには2つの理由があるということ。
ひとつは、
申請基準だけをみればたやすくクリアーできそうに思える項目でも、
実際にどれだけできているかを確認しようとすると(gap analysis)、
実は行われていない、記録に残っていない、周知されていないということが多く、
管理者として愕然としたという話。
もうひとつは、
ただ基準に満ちていればよいのではなく、
そのことが「文化」として当たり前に根付くようにならなければならないので
その仕組みを整備するのがたいへんだったことである。

やっぱり普段から、
できていること、やっていることはきちんと整理して残しておかなければいけないなと思った。

        
Kathyが責任を持って書き上げたという記録物。 何が書かれているのか見せてくれた。

申請に必要な記録物の量はすごいが、特別に集計の難しいデータがあるわけではない。
現場から情報を集め、言語化しいかに見えるようにするかが難関だと思った。

一番問題になるのは、「優秀さ」を示す指標がないこと。
アメリカには、国全体のデータベースと、カリフォルニア州独自のデータベースがあり、
そこに登録するとベンチマークができる仕組みなっているため、
優秀さを示すことがグラフ等で容易にできる。
しかし、日本にはそういう使えるデータベースがまだ機能していない。
他の医療機関とのベンチマークができるしくみを、早く日本作らねばと痛切に感じた。

 毎月、各部署で優秀な職員がノミネートされ、玄関横で掲示される。

今日一日で、いつも呪文のように言っている「可視化」なくしては、
看護の優秀さを示すことができなことが確認できた。

帰国したら、やることがいっぱいある。

明日は早朝、ミネアポリスに移動。



 

 

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by admin|2008年06月03日 15:31|コメント (2) トラックバック (0)

お待たせしました

生きて、元気でアメリカにおります。

最初の到着地ロサンジェルスにて、
当院(特に研修センター)がお世話になっているDr.菅原のお迎えを受け、
カーメルに移動しました。

早く、いろいろお知らせしたかったのですが、
カーメルのホテルにはインターネットの配線がなく、
ここサンフランシスコに着くまでブログアップができない状態だったのです。

5月31日(土)
カーメルまできたのだからと、
菅原先生が、ゴルフをする人にはあこがれの地ぺブルビーチゴルフ場に連れて行ってくださいました。
ああ、これがテレビでよくみる18番ホールかと思うと、すごーい感激です。

 菅原先生ご夫妻、UCSFで研修中の先生、我々一行

 後ろのグリーンが崖、バンカー、木に囲まれた最終ホール。

6月1日(日)
私とリサーチナースの矢野さんとで、サンフランシスコに移動。
モントレー空港では、飛行機のトラブルがあり空港内で4時間近くを過ごす。

サンフランシスコには、UCSFのズィーム教授(スコット)が迎えにきてくれました。
私が、1998年にUCSFにいたときアドバイザーを務めてくれた人で、
今では良き友人です。
彼が、明日の病院訪問をすべてアレンジしてくれました。
今日は、綿密な打ち合わせ。
その後、私の大好きなゴールデンゲイトブリッジに連れて行ってくれました。
 逆光でちと暗いですね。

 
ヘイトアシュベリーにある、ジャニス・ジョプリンが住んでいたという家。
ジャニスの大ファンだと知ったスコットが車で前を通ってくれました。

夕飯は、スコットの友人の医師宅に招かれ、手料理をご馳走になりました。
日本の医療制度や看護師のステータスについての質問を受け、
答えているうちに、アメリカの医療制度の問題の大きさでしばし討論。
そのうち、大統領選や、アーノルドシュワルツネッガーの知事ぶりにまで話が発展。
久しぶりの英語に、なかなか単語が出てこなかったのですが、
ちゃんと話し終わるまで待っててくれて、とても親切です。

もうこちらの時間で夜中ですが、
明日のための下調べをして寝ようと思います。

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by admin|2008年06月02日 15:32|コメント (0) トラックバック (0)